HOME 募集・表彰 新化学技術研究奨励賞 第9回新化学技術研究奨励賞







各種募集

新化学技術研究奨励賞
新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞

 公益社団法人新化学技術推進協会(JACI)では、産学官交流連携活動の一環として、新化学技術研究奨励賞を設けています。本奨励賞は、化学産業界が必要とする研究課題を設定し、その実現に貢献することができる若手研究者の独創的な萌芽的研究テーマを発掘・奨励する目的で毎年公募しています。

 今年も、下記の通り、環境分野、エネルギー・資源分野、電子情報分野、ライフサイエンス分野、先端化学・材料分野からの12課題と特別課題(防災・減災・復旧/復興関連)を設けましたので、奮ってご応募下さい。

 また、研究奨励賞受賞者を対象にしたステップアップ賞を設けていますので、将来の応募も念頭に入れていただき、本研究奨励賞にご応募ください。

第9回新化学技術研究奨励賞課題一覧
特別課題 化学技術により防災・減災および復旧・復興に貢献する研究
課題1 グリーンイノベーションを推進するための資源・プロセス・評価技術等に関する環境技術の研究
課題2 新しい資源代替材料・技術の創製、および資源の節約・回収・再利用に関する基盤的研究
(エネルギー資源、食糧・水資源を含むものとする)
課題3 バイオマス由来製品の事業化課題を解決する革新的素材・技術に関する研究
課題4 創エネ・エネルギー貯蔵・省エネルギー分野における革新素材・技術に関する研究
課題5 スマート社会を支えるエレクトロニクス材料に関する研究
課題6 マイクロナノシステム用途の拡大につながる新規材料技術、及びプロセス・デバイス技術に関する研究
課題7 生体機能を利用した新規生産プロセスの開発、そのための基盤技術と評価技術に関する研究
課題8 生体機能・生体分子に着目した革新的ライフサイエンス材料に関する研究
課題9 モノづくりに寄与する脳科学の研究
課題10 計算化学・計算科学・データ科学を用いた先導的な材料設計・解析・評価の研究
課題11 国内産業の強化・新産業創出に資する「新素材」実現のための基盤的研究
課題12 CO2の還元的有効利用に貢献する革新的触媒反応技術に関する研究


応募資格

  • 国内の大学、またはこれに準ずる研究機関(大学共同利用機関、高等専門学校、公的研究機関)において研究活動に従事する人。(研究場所は日本国内に限ります)
  • 2019年4月1日時点で満40歳未満の人。(特別課題については年齢制限はありません)
  • 受賞後少なくとも1年間は応募テーマを研究できる人。(ポストドクター、研究員は応募可能ですが、学部および大学院の学生は応募できません)

募集期間

2019年12月17日(火) ~ 2020年2月10日(月) 17時まで

選考件数

各研究課題につき原則として1件

助成金

受賞者には、助成金として1件につき100万円を個人に対して贈呈します。
研究目的であれば使途は限定しません。



応募方法

ご応募は下記ボタンをクリックして、必要事項をご記入の上、応募申請書を添付してお申し込みください。

応募受付は終了しました



問い合わせ先


公益社団法人新化学技術推進協会 新化学技術奨励賞・ステップアップ賞担当
〒102-0075 東京都千代田区三番町2 三番町KSビル 2F
TEL 03-6272-6880 FAX 03-5211-5920
E-mail jaciaward9@jaci.or.jp
URL ../

 新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞は、研究奨励賞受賞後の研究に対して、切れ目の無い継続的な研究助成を行うことにより、研究成果の産業界への早期活用を図ることを目的に設けられたものです。

  本年度の募集を開始しますので奮ってご応募下さい。

応募資格

  • 研究奨励賞受賞後1年経過後から6年以内の方で、研究奨励賞受賞テーマを発展させたテーマ、またはその関連テーマについての応募であること。
  • 国内の大学またはこれに準ずる研究機関(大学共同利用機関、高等専門学校、公的研究機関)において研究活動に従事して、日本国内で研究を実施すること。

なお、今回応募資格を有するのは、第3回(2014年度受賞)~第7回(2018年度受賞)の研究奨励賞受賞者の方々です。その方々にはメールで募集要項と応募書類をお送りします。

募集期間

2019年12月17日(火) ~ 2020年2月10日(月) 17時まで

選考件数

原則として1件/年以内とします。

助成金

受賞者には、研究助成金として、申請書に記載の予算額(上限300万円)を個人に対して贈呈します。研究目的であれば、使途は限定しません。


問い合わせ先


公益社団法人新化学技術推進協会 新化学技術奨励賞・ステップアップ賞担当
〒102-0075 東京都千代田区三番町2 三番町KSビル 2F
TEL 03-6272-6880 FAX 03-5211-5920
E-mail jaciaward9@jaci.or.jp
URL ../


第9回新化学技術研究奨励賞 および 2020新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞


 第9回新化学技術研究奨励賞および2020新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞の受賞者は、厳正なる審査の結果、以下のように決定しました。
 受賞者の皆様、おめでとうございます。
 また、多数のご応募を頂き、ありがとうございました。

◇ 2020新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞
     東北大学材料科学高等研究所、多元物質科学研究所 西原 洋知
     『柔軟に変形する多孔体のマルチスケール応用展開』

◇ 第9回新化学技術研究奨励賞

特別課題:化学技術により防災・減災および復旧・復興に貢献する研究
     長岡技術科学大学 物質材料工学専攻  小松 啓志
     『コンクリート劣化対策と災害時の安全性向上同時実現に向けたセラミックス蛍光コーティング』

課題1:グリーンイノベーションを推進するための資源・プロセス・評価技術等に関する環境技術の研究
     東京大学 大学院工学系研究科  品川 竜也
     『低温でのメタン電気化学的転換を触媒する酸化物電極材料の創製』

課題2:新しい資源代替材料・技術の創製、および資源の節約・回収・再利用に関する基盤的研究
     (エネルギー資源、食糧・水資源を含むものとする)
     大阪大学 大学院工学研究科  武田 洋平
     『希少金属を用いない室温リン光有機発光材料の創製』

課題3:バイオマス由来製品の事業化課題を解決する革新的素材・技術に関する研究
     東京大学 生産技術研究所  中川 慎太郎
     『均一ネットワークを基盤とする高信頼性バイオエラストマーの開発』

課題4:創エネ・エネルギー貯蔵・省エネルギー分野における革新素材・技術に関する研究
     東北大学 多元物質科学研究所  中村 崇司
     『化学ポテンシャル能動制御技術の開発と高エネルギー密度蓄電材料への展開』

課題5:スマート社会を支えるエレクトロニクス材料に関する研究
     山形大学 大学院有機材料システム研究科  関根 智仁
     『サイバーデータの効率的取得に向けた生体模倣型印刷スキンデバイスの開発』

課題6:マイクロナノシステム用途の拡大につながる新規材料技術、及びプロセス・デバイス技術に
     関する研究
     北海道大学 電子科学研究所  平井 健二
     『保護基フリーを可能とする光共振器リアクターの開発』

課題7:生体機能を利用した新規生産プロセスの開発、そのための基盤技術と評価技術に関する研究
     大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科  三浦 夏子
     『G-body形成機構を利用した代謝酵素集合体の構築および利用法の確立』
 
課題8:生体機能・生体分子に着目した革新的ライフサイエンス材料に関する研究
     理化学研究所 創発物性科学研究センター(東京農工大学兼務)  内田 紀之
     『ほとんど水からなるフォトニック結晶を用いた高感度生体分子センサー』

課題9:モノづくりに寄与する脳科学の研究
     お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系 毛内 拡
     『脳組織の光学特性から健康な脳機能を理解するための技術開発』

課題10:計算化学・計算科学・データ科学を用いた先導的な材料設計・解析・評価の研究
      京都大学 大学院情報学研究科数理工学専攻  Shurbevski Aleksandar
      『数理計画法による機械学習逆問題の解法と新規物質推定への応用』

課題11:国内産業の強化・新産業創出に資する「新素材」実現のための基盤的研究
      名古屋大学 大学院工学研究科有機・高分子化学専攻  井改 知幸
      『多様の機能を付加可能なラセン高分子からなる一次元超分子ポリマー系新素材の創出』

課題12:CO2の還元的有効利用に貢献する革新的触媒反応技術に関する研究
      東京工業大学 理学院  前田 和彦
      『錯体、ナノ粒子、有機半導体で創る水中駆動型CO2還元ハイブリッド光触媒』

第9回新化学技術研究奨励賞および2020新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞の審査委員は以下の
通りです。
(敬称略 所属、役職は、審査委員会時点のものです)

AGC株式会社 化学品カンパニー戦略本部 本部長 大春 一也
九州大学 先導物質化学研究所 主幹教授 高原 淳
北海道大学 触媒科学研究所 教授 長谷川 淳也
立命館大学 総合科学技術研究機構 上席研究員(京都大学名誉教授) 今中 忠行
千葉大学 フロンティア医工学センター 教授 中川 誠司
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 総括研究主幹 秋永 広幸
東京都立大学 都市環境科学研究科 環境応用化学域 教授 金村 聖志
物質・材料研究機構 総務部門競争的資金室 調査役 羽田 肇
東ソー株式会社 研究企画部 副理事 小栗 元宏


【2020新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞 受賞研究の紹介】

柔軟に変形する多孔体のマルチスケール応用展開
東北大学 材料科学高等研究所、多元物質科学研究所
西原 洋知
 この度は、2020新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞の栄誉に与り、大変光栄に存じます。「柔軟に変形する多孔体」を利用したヒートポンプの着想に対し、2017年に奨励賞を受賞致しましたが、本研究では冷媒や材料系の拡張ならびに高エネルギー効率を実現するデバイス設計を行い、実用化に向けた技術開発を行います。また、「柔軟に変形する多孔体」をマルチスケールに展開し、エネルギー・健康・医療に役立つ素材・デバイスの開発も行います。本協会の継続的な支援に、深く感謝致します。

【第9回新化学技術研究奨励賞 受賞研究の紹介】 

特別課題:化学技術により防災・減災および復旧・復興に貢献する研究
『コンクリート劣化対策と災害時の安全性向上同時実現に向けたセラミックス蛍光コーティング』
長岡技術科学大学 物質材料工学専攻
小松 啓志
 この度は、第9回新化学技術研究奨励賞に採択頂きまして、誠にありがとうございます。本研究では、老朽化し続けるインフラストックを活性化する為の、コンクリート劣化対策と道路夜間走行時の安全性向上の同時達成を目指します。金属イオンをキレートした溶液をコンクリート上で塗布・乾燥し、酸水素バーナーで強熱すると、強熱した部位の溶液が化学反応して青色残光を発現します。コンクリート表面への高輝度発光と機械強度を兼ね備えるセラミックス蛍光コーティング法の開発を行います。
課題1:グリーンイノベーションを推進するための資源・プロセス・評価技術等に
     関する環境技術の研究
『低温でのメタン電気化学的転換を触媒する酸化物電極材料の創製』
東京大学 大学院工学系研究科
品川 竜也
 この度は、栄えある第9回新化学技術研究奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。持続可能な社会では、資源・エネルギーは高効率に利活用されながら社会を循環します。天然ガスは現在主に燃料として用いられていますが、本研究ではその主成分であるメタンを、再生可能エネルギー由来の電力を積極的に利用し、電極触媒反応により有用化成品原料等へ転換することを目指します。
課題2:新しい資源代替材料・技術の創製、および資源の節約・回収・再利用に
     関する基盤的研究(エネルギー資源、食料・水資源を含むものとする)
希少金属を用いない室温リン光有機発光材料の創製
大阪大学 大学院工学研究科
武田 洋平
 この度は栄えある第9回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。コロナ禍にも関わらず、申請内容をじっくりと審査いただきました審査委員の先生方ならびに関係者の方々に心より御礼申し上げます。室温でリン光を示す有機発光材料は、有機エレクトロニクスやバイオイメージングなど様々な分野において需要の高い材料の一つです。本研究においては、将来枯渇が懸念されている希少金属を構成元素として含む従来の室温リン光材料とは一線を画する材料設計戦略に基づいて、汎用元素のみから成る室温リン光材料の創製を目指します。
課題3:バイオマス由来製品の事業化課題を解決する革新的素材・技術に
     関する研究
『均一ネットワークを基盤とする高信頼性バイオエラストマーの開発』
東京大学 生産技術研究所
中川 慎太郎
 この度は第9回新化学技術研究奨励賞に採択頂き誠にありがとうございます。バイオマス由来ポリマーや生分解性ポリマーといったバイオポリマーは海洋プラスチック問題等への関心の高まりからますます注目されています。本研究では、硬質なプラスチックだけでなく軟質なエラストマーにもバイオポリマーを展開すべく、構造均一なポリマーネットワーク構築技術を基盤として、バイオマス由来の生分解性・高い力学的信頼性を有するバイオエラストマーの開発を目指します。
課題4:創エネ・エネルギー貯蔵・省エネルギー分野における革新素材・技術に
     関する研究
化学ポテンシャル能動制御技術の開発と高エネルギー密度蓄電材料への展開
 東北大学 多元物質科学研究所
中村 崇司
 この度は栄えある第9回新化学技術研究奨励賞を賜り、大変光栄に思います。蓄電池などの電気化学デバイスでは、材料中の欠陥をイオン伝導キャリヤや反応活性点として有効に利用しています。つまり、材料中の欠陥種を能動的に制御することは革新材料の開発に直結する重要な研究課題であると言えます。本研究では固体電解質で構成された電気化学セルを活用することで蓄電池材料中のアニオン欠陥を自在に制御し、優れた蓄電材料の創出を目指します。
課題5:スマート社会を支えるエレクトロニクス材料に関する研究
サイバーデータの効率的取得に向けた生体模倣型印刷スキンデバイスの開発
山形大学 大学院有機材料システム研究科
関根 智仁
第9回新化学技術研究奨励賞にご選出頂き、心より感謝申し上げます。本研究では、生体模倣型スキンデバイスの実現に向けた、機能性高分子材料による高感度ソフトセンサの開発を目的としております。
新規触覚デバイスとしての応用可能性を明らかにすべく、今回の受賞を大きな励みとしてこれまで以上に研究に邁進して参ります。
課題6:マイクロナノシステム用途の拡大につながる新規材料技術、
     及びプロセス・デバイス技術に関する研究
保護基フリーを可能とする光共振器リアクターの開発
北海道大学 電子科学研究所
平井 健二
 この度は、第9回新化学技術研究奨励賞に選出していただき、誠にありがとうございます。近年、光共振器の中で特定の官能基の反応性が変化する現象が観測され、量子物理と分子化学の融合領域として注目を集め始めています。本研究では、光共振器の手法をマイクロフローリアクターに導入した新たな反応器の開発を目指します。この反応器によって特定の部位の選択性を操作するフロー合成法を確立します。
課題7:生体機能を利用した新規生産プロセスの開発、そのための基盤技術と
     評価技術に関する研究
G-body形成機構を利用した代謝酵素集合体の構築および利用法の確立
大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科
三浦 夏子
  この度は栄えある第9回新化学技術研究奨励賞に選出して頂き、審査委員の先生方、関係の皆様方に厚く御礼申し上げます。自然界には未知・未利用の機構が多く存在しますが、今回は2013年に私たちが初めて報告した、「真核生物の中心代謝を司る多数の酵素群が低酸素条件下で集結し、細胞の代謝調節を担う」機構を、化学工業分野で用いられる補酵素再生系などへの利用に展開するチャレンジを行います。これにより産業上有用な酵素を用いた新たな物質生産プロセスを確立することを目指します。
課題8:生体機能・生体分子に着目した革新的ライフサイエンス材料に関する研究
ほとんど水からなるフォトニック結晶を用いた高感度生体分子センサー』
理化学研究所 創発物性科学研究センター
(東京農工大学兼務)
内田 紀之
 この度は、第9回新化学技術研究奨励賞にご選出をいただき、誠に有難うございます。ナノ構造体を規則的に配列させることで構造色を呈するフォトニック結晶を作成することが可能になります。本研究では市販のリン脂質を水中に分散させるだけで調整可能な動的フォトニック結晶を実現しました。この動的フォトニック結晶はリン脂質膜の相転移を利用することで極めて鋭敏な応答性を示すため、本手法を用いて高感度のバイオセンサーの開発を行います。
課題9:モノづくりに寄与する脳科学の研究
脳組織の光学特性から健康な脳機能を理解するための技術開発
お茶の水女子大学 基幹研究院自然科学系
毛内 拡
 この度は、第9回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。脳科学というと、精密で速い電気的活動などソフトウエアの部分が注目されますが、脳を造るハードウエアの特性を知ることも重要です。従来、脳組織は単なる生理食塩水と近似されてきましたが、予想以上に複雑な生物物理学的特性を持つことが分かり始めています。本研究では、光を使って、生きたマウスの脳組織における物性の変化を観測するための技術開発をおこない、将来的には、診断や検出などへの応用を目指します。脳科学部門は、今年から始まったと伺いましたが、第1回目の名に恥じぬよう、研究に邁進して参ります。
課題10:計算化学・計算科学・データ科学を用いた先導的な
     材料設計・解析・評価の研究
数理計画法による機械学習逆問題の解法と新規物質推定への応用
京都大学 大学院情報学研究科数理工学専攻
Aleksandar Shurbevski
  このたびは第9回新化学技術研究奨励賞に選出いただき、誠にありがとうございます。与えられた化合物の物性値を機械学習によって推定することは広く行われていますが、本研究ではその逆問題、すなわち所望の物性値を持つと期待される化合物の構造を求める問題に、数理計画法を用いて取り組むまったく新しいアプローチです。専門家からのフィードバックを取り入れながら洗練化につとめ、一日でも早く化合物生成の実務に使っていただくことを目指します。
課題11:国内産業の強化・新産業創出に資する「新素材」実現のための基盤的研究
多様の機能を付加可能なラセン高分子からなる一次元超分子ポリマー系新素材の創出
名古屋大学 大学院工学研究科有機・高分子化学専攻
井改 知幸
 この度は、第9回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、光栄に存じます。「らせんをベースとした超分子構造」は、気の遠くなる歳月をかけて自然界が選び、育んだ究極の構造であり、生体系が示す高度な生命機能の本質です。本研究では、合成らせん高分子が一次元状に規則配列した生体類似の超分子構造体を創製し、その特異な構造に由来する高度機能を開拓することで、生体/人工高分子間にまたがる構造・機能のギャップの解消を目指します。
課題12:CO2の還元的有効利用に貢献する革新的触媒反応技術に関する研究
錯体、ナノ粒子、有機半導体で創る水中駆動型CO2還元ハイブリッド光触媒
東京工業大学 理学院
前田 和彦
  このたびは新化学技術研究奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思います。受賞対象となった二酸化炭素還元光触媒の研究は、現所属となってから7年以上継続して取り組んできたもので、一連の成果と今後の大目標が認められたことに大きな喜びを感じています。受賞にあたり、お世話になった共同研究者の方々、共に実験に取り組んだ学生諸氏に感謝いたします。今後もインパクトの高い成果を創出できるよう、精進して参ります。

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