HOME 募集・表彰 新化学技術研究奨励賞 第10回新化学技術研究奨励賞







各種募集

新化学技術研究奨励賞
新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞

 公益社団法人新化学技術推進協会(JACI)では、産学官交流連携活動の一環として、新化学技術研究奨励賞を設けています。本奨励賞は、化学産業界が必要とする研究課題を設定し、その実現に貢献することができる若手研究者の独創的な萌芽的研究テーマを発掘・奨励する目的で毎年公募しています。

 今年も、下記の通り、環境分野、エネルギー・資源分野、電子情報分野、ライフサイエンス分野、先端化学・材料分野からの12課題と特別課題(有機合成分野)を設けましたので、奮ってご応募下さい。

 また、研究奨励賞受賞者を対象にしたステップアップ賞を設けていますので、将来の応募も念頭に入れていただき、本研究奨励賞にご応募ください。

第10回新化学技術研究奨励賞課題一覧
特別課題 有機合成化学におけるフロンティア
課題1 グリーンイノベーションを推進するための資源・プロセス・評価技術等に関する環境技術の研究
課題2 新しい資源代替材料・技術の創製、および資源の節約・回収・再利用に関する基盤的研究
(エネルギー資源、食糧・水資源を含むものとする)
課題3 バイオマス由来製品の事業化課題を解決する革新的素材・技術に関する研究
課題4 創エネ・エネルギー貯蔵・省エネルギー分野における革新素材・技術に関する研究
課題5 DXによる超スマート化社会を支えるエレクトロニクス材料に関する研究
課題6 マイクロナノシステム用途の拡大につながる新規材料技術、及びプロセス・デバイス技術に関する研究
課題7 生体機能を利用した新規生産プロセスの開発、そのための基盤技術と評価技術に関する研究
課題8 生体機能・生体分子に着目した革新的ライフサイエンス材料に関する研究
課題9 人に寄り添う新しい社会へ対応するための脳科学および感性科学の研究
課題10 計算化学・計算科学・データ科学を用いた先導的な材料設計・解析・評価の研究
課題11 国内産業の強化・新産業創出に資する「新素材」実現のための基盤的研究
課題12 SDGSの目標13、14、15達成に貢献する革新的触媒反応技術に関する研究


応募資格

  • 国内の大学、またはこれに準ずる研究機関(大学共同利用機関、高等専門学校、公的研究機関)において研究活動に従事する人。(研究場所は日本国内に限ります)
  • 2020年4月1日時点で満40歳未満の人。
  • 受賞後少なくとも1年間は応募テーマを研究できる人。(ポストドクター、研究員は応募可能ですが、学部および大学院の学生は応募できません)

募集期間

2020年12月9日(水) ~ 2021年2月1日(月) 17時まで

選考件数

各研究課題につき原則として1件

助成金

受賞者には、助成金として1件につき100万円を個人に対して贈呈します。
研究目的であれば使途は限定しません。



応募方法

ご応募は下記ボタンをクリックして、必要事項をご記入の上、応募申請書を添付してお申し込みください。
以下の入力フォームは、12月9日(水)より有効になります。




問い合わせ先


公益社団法人新化学技術推進協会 新化学技術奨励賞・ステップアップ賞担当
〒102-0075 東京都千代田区三番町2 三番町KSビル 2F
TEL 03-6272-6880 FAX 03-5211-5920
E-mail jaciaward10@jaci.or.jp
URL http://www.jaci.or.jp/

 新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞は、研究奨励賞受賞後の研究に対して、切れ目の無い継続的な研究助成を行うことにより、研究成果の産業界への早期活用を図ることを目的に設けられたものです。

  本年度の募集を開始しますので奮ってご応募下さい。

応募資格

  • 研究奨励賞受賞後1年経過後から6年以内の方で、研究奨励賞受賞テーマを発展させたテーマ、またはその関連テーマについての応募であること。
  • 国内の大学またはこれに準ずる研究機関(大学共同利用機関、高等専門学校、公的研究機関)において研究活動に従事して、日本国内で研究を実施すること。

なお、今回応募資格を有するのは、第4回(2015年度受賞)~第8回(2019年度受賞)の研究奨励賞受賞者の方々です。その方々にはメールで募集要項と応募書類をお送りします。

募集期間

2020年12月9日(水) ~ 2021年2月1日(月) 17時まで

選考件数

原則として1件/年以内とします。

助成金

受賞者には、研究助成金として、申請書に記載の予算額(上限300万円)を個人に対して贈呈します。研究目的であれば、使途は限定しません。


問い合わせ先


公益社団法人新化学技術推進協会 新化学技術奨励賞・ステップアップ賞担当
〒102-0075 東京都千代田区三番町2 三番町KSビル 2F
TEL 03-6272-6880 FAX 03-5211-5920
E-mail jaciaward10@jaci.or.jp
URL http://www.jaci.or.jp/


第10回新化学技術研究奨励賞 および 2021新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞


 第10回新化学技術研究奨励賞および2021新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞の受賞者は、厳正なる審査の結果、以下のように決定しました。
 受賞者の皆様、おめでとうございます。
 また、多数のご応募を頂き、ありがとうございました。

◇ 2021新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞
     名古屋大学 大学院工学研究科 鳴瀧 彩絵
     『チクソトロピックゲルによる細胞三次元培養基材の開発と創傷治療への応用』

◇ 第10回新化学技術研究奨励賞

特別課題:有機合成化学におけるフロンティア
     京都大学 大学院工学研究科  浅野 圭佑
     『減速型触媒による触媒的不斉反応スペースの拡張』

課題1:グリーンイノベーションを推進するための資源・プロセス・評価技術等に関する環境技術の研究
     東京工業大学 科学技術創成研究院  田巻 孝敬
     『二酸化炭素の電気化学還元による高選択的エチレン生成』

課題2:新しい資源代替材料・技術の創製、および資源の節約・回収・再利用に関する基盤的研究
     (エネルギー資源、食糧・水資源を含むものとする)
     産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター  田中 真司
     『触媒的エステル交換によるPETの室温解重合』

課題3:バイオマス由来製品の事業化課題を解決する革新的素材・技術に関する研究
     北海道大学 触媒科学研究所  Shrotri Abhijit
     『結晶性セルロースの直接加水分解を可能にするカーボン触媒の開発』

課題4:創エネ・エネルギー貯蔵・省エネルギー分野における革新素材・技術に関する研究
     筑波大学 数理物質系  都甲 薫
     『IV族混晶半導体薄膜の低温合成と熱電デバイス応用』

課題5:DX による超スマート化社会を支えるエレクトロニクス材料に関する研究
     広島大学 大学院先進理工系科学研究科  藤林 将
     『単分子メモリの実現を見据えた薄膜内での分子配向制御法の開発』

課題6:マイクロナノシステム用途の拡大につながる新規材料技術、及びプロセス・デバイス技術に
     関する研究
     東北大学 大学院工学研究科  伊野 浩介
     『細胞包埋ハイドロゲルの電気化学接着システム』

課題7:生体機能を利用した新規生産プロセスの開発、そのための基盤技術と評価技術に関する研究
     京都大学 iPS細胞研究所  藤田 祥彦
     『神経細胞特異的miRNAを利用したiPS細胞由来の移植用神経細胞の大量精製法の開発』
 
課題8:生体機能・生体分子に着目した革新的ライフサイエンス材料に関する研究
     奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科  小林 直也
     『多種多様な新規人工タンパク質構造のデザインと網羅的評価系の開発』

課題10:計算化学・計算科学・データ科学を用いた先導的な材料設計・解析・評価の研究
      京都大学 エネルギー科学研究科  小川 敬也
      『学術論文ビッグデータに基づいた新規材料設計・解析・評価の機械的創出』

課題11:国内産業の強化・新産業創出に資する「新素材」実現のための基盤的研究
      横浜国立大学 大学院工学研究院  伊藤 傑
      『機械的刺激に応答する二成分系発光スイッチング材料の開発』

課題12:SDGsの目標13、14、15達成に貢献する革新的触媒反応技術に関する研究
      大阪市立大学 人工光合成研究センター  東 正信
      『無機半導体光触媒と生体触媒を組み合わせたハイブリッド型CO2還元系の開発』

第10回新化学技術研究奨励賞および2021新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞の審査委員は以下の
通りです。
(敬称略 所属、役職は、審査委員会時点のものです)

東ソー株式会社 取締役 常務執行役員 山田 正幸
九州大学 ネガティブエミッションテクノロジー研究センター 主幹教授 高原 淳
北海道大学 触媒科学研究所 教授 長谷川 淳也
東京工業大学名誉教授 赤池 敏宏
千葉大学 フロンティア医工学センター 教授 中川 誠司
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 総括研究主幹 秋永 広幸
東京都立大学 都市環境科学研究科 環境応用化学域 教授 金村 聖志
エスティシー株式会社 研究開発部長 羽田 肇
株式会社カネカ R&B本部R&Bテーマ推進室長 吉田 龍史


【2021新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞 受賞研究の紹介】

チクソトロピックゲルによる細胞三次元培養基材の開発と創傷治療への応用
名古屋大学 大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻
鳴瀧 彩絵
  2021新化学技術研究奨励賞ステップアップ賞に採択頂き、誠にありがとうございます。奨励賞研究では、人工的に構築した細胞外マトリックスタンパク質である「合成エラスチン」が特異な粘弾性を示すことを見出しました。本研究ではこの知見に基づき、合成エラスチンからなる細胞三次元培養用ハイドロゲルを確立し、ハイドロゲルの非線形な力学特性を利用する新しい創傷治療コンセプトを実証します。本協会の継続的なご支援に深く感謝し、産業界への早期展開を目指します。

【第10回新化学技術研究奨励賞 受賞研究の紹介】 

特別課題:有機合成化学におけるフロンティア
減速型触媒による触媒的不斉反応スペースの拡張
京都大学 大学院 工学研究科 材料化学専攻
浅野 圭佑
 第10回新化学技術研究奨励賞に選出していただき、誠にありがとうございます。触媒的不斉反応は機能性分子を効率良く合成するために重要な技術ですが、化学量論量に満たない触媒を不斉源にするため、その対象は概ね、触媒がなければ勝手には進行しない遅い反応に限られます。これは反応を加速するアクセル機能に基づき触媒が発展してきたことに由来します。本研究では、反応にブレーキを掛ける触媒を開発し、速い反応でも利用できる不斉触媒技術を開拓します。
課題1:グリーンイノベーションを推進するための資源・プロセス・評価技術等に
     関する環境技術の研究
二酸化炭素の電気化学還元による高選択的エチレン生成
東京工業大学 科学技術創成研究院
化学生命科学研究所
田巻 孝敬
  この度は栄えある第10回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。持続的可能な社会の構築へ向けて、再生可能資源の利活用や二酸化炭素の資源化が求められています。また、脱化石資源を実現するうえでは、非化石資源からの化成品製造・特に各種化成品の原料となるエチレンの製造が必要となります。本研究では、再生可能エネルギー由来の電力を用いた二酸化炭素の電気化学還元による高選択的なエチレン生成に挑戦します。
課題2:新しい資源代替材料・技術の創製、および資源の節約・回収・再利用に
     関する基盤的研究(エネルギー資源、食料・水資源を含むものとする)
触媒的エステル交換によるPETの室温解重合
国立研究開発法人産業技術総合研究所
触媒化学融合研究センター
田中 真司
 この度は第10回新化学技術研究奨励賞を頂き、大変光栄に存じます。本研究提案では、近年の社会的課題となっている廃プラスチック問題に化学的にアプローチし、ポリエチレンテレフタレート(PET)を室温で解重合する手法の開発を目指します。従来のPETのケミカルリサイクル法は高温条件での処理が主流でしたが、これを室温レベルまで下げることで低エネルギーでのリサイクル技術を確立し、循環型社会の実現に貢献します。
課題3:バイオマス由来製品の事業化課題を解決する革新的素材・技術に
     関する研究
結晶性セルロースの直接加水分解を可能にするカーボン触媒の開発
北海道大学 触媒科学研究所
Shrotri Abhijit
 このたびは第10回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、大変光栄に存じます。社会が持続的に発展していくための主要課題として、豊富なバイオマスであるセルロースの利活用が挙げられます。セルロースが再生可能化学資源として利用できるようになれば、炭素循環によって二酸化炭素の実質的な排出量を大幅に削減することが可能になります。本研究では、酵素の機能を模倣した炭素触媒を合成し、セルロースの効率的な変換に取り組みます。
課題4:創エネ・エネルギー貯蔵・省エネルギー分野における革新素材・技術に
     関する研究
IV族混晶半導体薄膜の低温合成と熱電デバイス応用
 筑波大学 数理物質系
都甲 薫
 このたびは第10回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、大変光栄に存じます。社会が持続的に発展していくための主要課題として、豊富なバイオマスであるセルロースの利活用が挙げられます。セルロースが再生可能化学資源として利用できるようになれば、炭素循環によって二酸化炭素の実質的な排出量を大幅に削減することが可能になります。本研究では、酵素の機能を模倣した炭素触媒を合成し、セルロースの効率的な変換に取り組みます。
課題5:DX による超スマート化社会を支えるエレクトロニクス材料に関する研究
単分子メモリの実現を見据えた薄膜内での分子配向制御法の開発
広島大学 大学院先進理工系科学研究科
藤林 将
 この度は、栄えある第10回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。我々が開発した「単分子誘電体」は、室温において単分子でメモリ効果を示す材料であり、本研究では、単分子メモリの実用化を目指し、分子配向制御法の開発を目的としております。今回の受賞を大きな励みとして、研究に邁進してまいります。
課題6:マイクロナノシステム用途の拡大につながる新規材料技術、
     及びプロセス・デバイス技術に関する研究
細胞包埋ハイドロゲルの電気化学接着システム
東北大学 大学院工学研究科
伊野 浩介
 この度は、第10回新化学技術研究奨励賞に採択いただきまして、大変ありがとうございました。本研究では、細胞培養足場材料であるハイドロゲル内で細胞を培養して、そのハイドロゲルを積み上げていくことで、3次元的な複雑な生体様臓器構築を目指します。そのために、細胞を包埋したハイドロゲル同士を目的の箇所のみで接着させる技術を開発します。本研究では電気化学に注目したデバイス・システムを開発し、目標を達成します。
課題7:生体機能を利用した新規生産プロセスの開発、そのための基盤技術と
     評価技術に関する研究
神経細胞特異的miRNAを利用したiPS細胞由来の移植用神経細胞の大量精製法の開発
京都大学 iPS細胞研究所
藤田 祥彦
  第10回新科学技術研究奨励賞に採択いただき光栄に存じます。iPSを活用した細胞移植医療が一般の方でも利用できるようになるためには、安全で安価に目的の細胞を大量に生産する必要があります。本研究では神経細胞を見分けるRNAを使うことで、iPS細胞から分化した細胞の中から神経細胞だけをセルソーターなどの高価な機器を用いずに純化する手法の開発を行います。また、その他の有用な細胞の純化手法の確立も行います。
課題8:生体機能・生体分子に着目した革新的ライフサイエンス材料に関する研究
多種多様な新規人工タンパク質構造のデザインと網羅的評価系の開発
奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
小林 直也
 この度は、第10回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき誠にありがとうございます。本研究では、多様な形状のタンパク質超分子複合体構造を自在に創出できる設計技術の確立を目指します。本研究により得られる多種多様な構造を持つ新規人工タンパク質は、様々な機能デザインのための足場構造への利用が期待されます。設計した多様な構造を持つ多数のタンパク質の配列-構造-物性の情報を整備することで新規材料の開発に貢献したいと考えています。
課題10:計算化学・計算科学・データ科学を用いた先導的な
     材料設計・解析・評価の研究
学術論文ビッグデータに基づいた新規材料設計・解析・評価の機械的創出
京都大学 エネルギー科学研究科
小川 敬也
  この度は、第10回新化学技術研究奨励賞にご選出いただき、誠にありがとうございます。本テーマは「発想はどこから来るのか」という疑問へ答える一つ試みだと考えています。「発想」の中でも、他分野の学会や論文の内容を知って思いつくといった、「組合せの発想」であれば機械でもできる範囲と考え、学術論文ビッグデータに眠る組合せを網羅的に抽出できないか、今回チャレンジしたいと思います。
課題11:国内産業の強化・新産業創出に資する「新素材」実現のための基盤的研究
機械的刺激に応答する二成分系発光スイッチング材料の開発
横浜国立大学 大学院工学研究院
伊藤 傑
 この度は、栄えある第10回新化学技術研究奨励賞を賜りまして誠に有難うございます。機械的な刺激を加えることで発光特性が変化する材料は、高感度な圧力センサーやセキュリティデバイスへ応用可能な新素材として期待されています。これまでに、発光色(波長)が変化する例は多数報告されておりますが、本研究では、独自の設計戦略に基づき、機械的刺激に応答して発光強度が劇的に変化する材料を合理的に創製することを目指します。
課題12:SDGsの目標13、14、15達成に貢献する革新的触媒反応技術に
      関する研究
無機半導体光触媒と生体触媒を組み合わせたハイブリッド型CO2還元系の開発
大阪市立大学 人工光合成研究センター
東 正信
  このたびは第10回新化学技術研究奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思います。審査委員の先生方、関係の皆様方に厚く御礼申し上げます。私はこれまで半導体光触媒を用いた水分解の研究を行っていましたが、今回受賞対象となった二酸化炭素還元の研究では、この半導体光触媒と大阪市立大学に赴任して扱い始めた生体触媒を組み合わせたハイブリッド型の系を開発します。無機触媒と生体触媒、性質の全く異なる2つの触媒の特性をよく理解し、そして連結し、効率良く二酸化炭素をギ酸などの有用化学物質に変換できる系を開発して参ります。

▲ページの先頭へ